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80年代の第三セクター乱立がもたらしたもの2016年09月11日

この時代は多くのリゾートが地方の山間部に開発された
1980年代後半に地方自治体の出資する第三セクターが設立された。
この3セク設立は観光レジャーを目的とする株式形態と社会福祉を目的とする民法法人に仕分けすることが出来る。
株式形態による3セクの設立は、都市開発や地方の山間の開発を誘発し、バブルの発端となった。
3セクの経営は地方自治体の財源不足や雇用の促進を目的とした採算性度外視の運営が原因で、その後のバブル崩壊を引き起こし、地方の財政破綻の要因となった。
地方の財政破綻が、都市と地方の格差拡大となり、格差社会現象が引き起こされた。地方においては格差問題が孤立・貧困・自死として1990年代後半から顕在化することになる。
これ等の原因は地方のインフラ整備を目的に民間の資本を活用する試みが行われたこと。公的部門と民間部門の資本混合が金融制度の曖昧さを引き起こしたこと。金融制度の優遇処置や規制の緩和によるインセンティブ効果が逆作用を引き起こし、浪費(借財)が最大化したこと。地方債の発行や財政投融資による金融機関からの借り入れは将来の負担として子孫にまで負担が及ぶこと。等が考えられる。